RitaSolarのメーカー試験

メーカー試験

 

RitaSolar検査(工場出荷時に全数検査を実施)

モジュールに電流を流した時にセルから発せられる赤外線を映像化することで、セルの割れや配線異常をチェックしています。
太陽電池モジュールは光を受けて発電しますが、逆にモジュールに通電するとLEDと同じ原理でセルが発光します。
この性質を利用してモジュールに通電し、太陽電池セルが発する微弱な赤外線を特殊なフィルタを付けたカメラで撮影することで、セルの状態を検査することができます。

高温高湿試験装置(工場内設備で継続的に実施)

高温高湿試験・温度サイクル試験・結露凍結試験・PID試験など、多様な試験を重ね、長期信頼性を検証しています。
モジュールを封入した試験装置内で、様々な環境を再現し、耐久性を確認します。
一定の条件下で継続してデータを取り続けます(加速試験)。

電流・電圧試験(工場出荷時に全数検査を実施)

モジュールに光を当てた時に発する電流と電圧が、規格に適合しているかを評価し、選別します。当社内にも専用測定器を設置し、拭き取り検査を実施しています。
太陽電池モジュールの発電量は、日射強度や時間、気温など環境や設置条件によって変化するため、基準状態STC(StandardTestCndition)にて測定しています。

架橋率検査(当社内で適時抜き取り検査を実施)

セルとガラスおよびバックシートを接着する充填剤の硬化度合を検査し、製品の仕上がりを確認しています。

太陽電池モジュールの代表的な構造の一つである「スーパーストレート構造」。フロントカバー(ガラス)とバックカバーでセルを挟んでいます。それらの隙間を埋めるのが充填剤です。充填剤は高温にすることで分子構造が変化(キュア)して溶けにくくなる性質があります。この性質を利用し、溶剤で溶かす前後の重量比により、キュア率(硬化度合)を測定します。

第三者機関による各種試験

高品質で高い耐久性を持つ太陽電池モジュールをお届けするため、私たちは第三者機関にて様々な試験を実施、その性能を照明しています。

荷重試験(TUV Rheinlandにおいて試験を実施)

過酷な自然現象、台風や積雪などではモジュールに大きな力が加わります。
それらに耐え得る頑丈なモジュールとするべく「補助バー」オプションを準備し、試験に合格しました。通常製品の約2倍である10,000paの強度を有します。

※各種試験条件は、想定した環境において実施したものであり、全ての自然環境において耐久性を担保するものではありませんが、定められた使用条件下でのモジュール出力低下については、当社基準による補償を行います。

PID試験(TUVにおいて試験を実施)

モジュールの出力低下原因として近年注目を集めているのPID(PotentialInducedDegration)
現象に対して耐候性があることを確認しています。

※TUVRheinland/TUV SUD:いずれもドイツに本拠を置く技術検査協会の名称。工業製品の安全試験、認証を提供する第三者試験認証機関として世界的に認められており、日本においても担当省庁の許可、指定により国内向けの評価サービスを展開しています。


PID現象とは?

 

太陽電池モジュールを多数、直列に接続して高電圧下で運用した場合に発現する劣化現象で、発電量が大幅に低下するのが特徴。
発生メカニズムについては、まだ完全に解明されているわけではないが、最も有力な説は、比較的高温高湿の条件下で、太陽電池モジュールに高電圧がかかると、ガラス基板からナトリウムイオンが充填剤中に拡散することが原因とされている。